
5科目合格は短期間でできるのか
税理士試験は、簿記論と財務諸表論の必須2科目と法人税法と所得税法の選択必須科目、その他の選択科目を合わせた全11科目中5科目を合格することが必要になります。税理士試験には科目別合格の制度があり、1年で5科目全部合格するか、何年かに分けて合格するか作戦が分かれるところです。税理士試験は、学習に集中すれば1年で合格できない試験ではありません。しかし、サラリーマンなどを続けながら、税理士の資格を取る場合には複数年で合格するのも良い手段だといえます。
簿記の知識がない場合は簿記2級レベルの知識を
税理士試験の簿記論は、簿記1級に劣らないレベルの出題がされます。ただ、税理士の予備校も学習スタート時の簿記のレベルが1級だと想定してカリキュラムを組んでいないため、学習開始時に簿記1級のレベルは必要ないといえます。しかし、簿記2級のレベルを学習スタート時に要請している予備校は多く、簿記2級レベルの知識がないと授業についていけない可能性があります。そのため、税理士講座を受講する前に、簿記2級の講座やテキストをマスターする必要がある場合も存在します。
大学院などで科目免除を取ろう
税理士に短期間で合格を目指す場合、1科目でも試験科目が少なければ負担が小さくなります。そこで紹介するのが、税理士試験にある科目免除の仕組みです。大学院の修士課程や博士課程で一定の学位を持っている場合や公認会計士や会計士補の資格を持っている場合には、税理士の科目が免除される場合があります。科目免除をうまく活用すれば、少ない科目の対策で短期合格を達成しやすいです。そのため、税理士になりたい人が、前もって大学院の学位などをとっておくと税理士試験で有利になります。
税理士の講座は人気の高い講座です。働きながら取得を目指す方も多く、日中仕事をしている方でも通いやすいカリキュラムが組まれています。